古物ビジネスは特定の取引先から定期的に仕入れることが難しいビジネスです。

商売というのは、商品を定期的にいかに安く仕入れて高く売るかにかかっています。

事実、事業に失敗する人や開業を諦めてしまう人は安定した仕入れ先を確保できないことに原因があるようです。

しかし、古物市場を効率的に利用すれば、定期的に充実した仕入れを行うことができます。

仕入れ先には個人から直接買い取ったり、ネットオークションを利用する方法がありますが、この記事では安定した仕入れを望める古物市場について解説しています。

また、古物市場リストの入手方法まで解説していますので、ぜひ参考にしてください。

古物市場とは?

古物市場とは、古物商間で中古品の売買を行う市場のことです。

古物商許可を持っていない一般人は参加できず、非常に閉鎖的な市場で、古物商にとって非常に大きな価値を持つ市場です。

古物市場では破格の値段で中古品を仕入れることができますし、一般のお店ではなかなか手に入らない掘出し物が出回っていることもあります。

事実、成功している古物商は必ずと言って言い程、古物市場を利用しています。

さらに、古物市場は中古品のプロが集まるので、一般人からの買取りとは違い、極端に価値のないものは売り出されず、基本的に価値のあるものだけが売り出されます。

また、古物市場によっては取り扱う商品の種類が異なっていることもあります。

例えば、電化製品を専門にしていたり、古本や骨董品のみを扱っているケースです。

また、参加をするには主催者に手数料を払う必要があります。入会金や参加費はもちろん、買取り金額の5%の支払いが必要など古物市場によって様々な特徴があります。

 

古物市場を利用する上での注意点

参加資格が必要

古物市場には参加資格が定められているところも多数あります。

特に歴史の古い市場では一定以上の業歴を定めていたり、紹介制を導入しているところもあります。

最初は相場感が分からない

開業したての人は相場勘がつかめず、最初は損をしてしまうこともあると思います。

古物市場を上手く利用するには、ある程度の相場勘が必要です。

日々の取引の中で、相場を研究し、相場勘養っていく必要があります。

最初は大量に取引しないで、経験を買うつもりで、少しずつ利用していくのがいいでしょう。

 

古物市場はどこで見つけるの?

古物市場は全国に約1500か所ありますが、基本的にネットや書籍等では簡単に見つけることはできません。

古物市場リストを入手するには以下の3つの方法が一般的です。

1、知り合いの古物商に紹介してもらう。

2、警察に対して「古物市場の一覧リスト」の情報開示請求をする

3、業者が販売している「古物市場の一覧リスト」を購入する

ここでは情報開示請求について説明します。

情報開示請求とは?

情報開示請求という制度は行政機関の持っている様々な情報を広く市民に公開することで、よりオープンな行政の運営を目的に作られました。

これによって、なかなか出回っていない行政機関の持っている情報を市民が開示請求できるようになりました。

古物市場を開くには主催者が古物商許可と同じように、古物商の2号営業許可として警察から許可を取る必要があります。

そのため、警察署には古物市場の開設許可事業者の一覧情報があるので、それを開示請求することができます。

請求先は各都道府県の「警察本部長宛て」になりますが、詳しくはや各県警、警視庁などに問い合わせると、丁寧に教えてくれます。

まとめ

いかがでしたか?

前述のとおり、古物市場には参加資格が定められていたり、上手く利用するには相場勘が必要です。

古物商同士で交流を持てば、古物市場の特徴や知識を得ることができますし、場合によっては紹介してもらえることもあるかもしれません。

また、同じ商品でも古物市場によって値段が変わってくるので、複数の市場の特徴を把握することが重要です。

参加資格や業歴を問わない古物市場もたくさんあるので、どんどん参加して少しずつ、相場勘を養ってください。